2021/06/10
教育・研究
【栄養科学部】岩手県大船渡保健所より講師をお招きしました
6月7日(月)栄養科学科「地域栄養活動論」(佐藤ななえ教授:行政管理栄養士の実務経験を有する教員)が開講されました。本講義では、わが国における栄養改善の歩みと、法令、政策・施策、自治体の計画、それらに基づく地域栄養活動の実際を学びます。日本の優れた制度や取り組みを知り、現在直面している人類の歴史上未曾有の超高齢社会にどう立ち向かうかを考える、いわば実践につながる科目です。
今回は、その実践者でもあり、本学科平成29年度卒業生でもある、岩手県大船渡保健所(岩手県沿岸広域振興局保健福祉環境部大船渡保健福祉環境センター)の管理栄養士、澤口夏子さんにお越しいただき、「謎がいっぱい?いいえ、魅力がいっぱい!保健所栄養士というお仕事」と題して県型保健所における管理栄養士業務の実際について講義いただきました。
気仙地域はここ40年程で約2万7千人も人口が減少している地域で、人口減少、少子高齢化が岩手県内でも顕著な地域です。また、喫煙者、多量飲酒者が多いことも地域的課題です。澤口さんは、①地域に出向いて地域を知る、②指導・助言する立場にあるという責任、③イベントや事業での普及啓発等、魅力的な事業計画が大事であると、行政管理栄養士になって感じることとして学生にお話してくださいました。
受講していた学生は、実際に業務に携わっている澤口さんから直接話を聞くことができ、行政管理栄養士の地域栄養活動への理解が深まったこと、社会人としての心構え、管理栄養士国家試験対策など貴重な経験となりました。