盛岡大学・盛岡大学短期大学部

教育目標

  • 食を取り巻く環境をよく理解する
  • 栄養科学と人間栄養学に関して高度な専門的知識と応用力を身につける
  • 食からの健康づくりの担い手として幅広く活躍できる人材を育成する

授業紹介

  • 食品加工学実習

     食品学Ⅱ(主要な加工食品とその加工原理について学ぶ)で学んだ内容を根底とし、実際に加工食品を作ることで各食品の特性について理解を深めます。
     さらに、加工の技術・包装・殺菌等も学ぶことで、地域の食品を効果的に加工・保存し、それを献立に活用することができるようになることを目指します。

  • 災害時栄養支援

     災害時には、被災者の栄養状態を良好に保つための迅速で適切な支援が求められます。そのためには、提供すべき食事内容の検討と食事を提供するための体制作りの両者が必要となります。特に災害時要援護者(妊産婦・乳幼児・障がい者・高齢者など)は即時対応が求められます。
     本科目は、専門科目をある程度修得した3年次後期に開講されており、被災者に対する栄養支援の重要性・緊急性、および具体的な支援方法について理解することをねらいとしています。
     講義では、災害に備えた法制度や仕組みといった基礎知識のほか、災害の未然防止、発生時に備えた準備、発災時の対応、復興期の支援など段階に応じた対応について、行政、病院、学校、給食施設などの職域別に学びます。実際に被災地で支援に携わった行政管理栄養士や岩手D-MAT(災害派遣医療チーム)の隊員を特別講師として招き、支援の実際を学びます。

  • 臨床医学の基礎となる人体解剖実習の見学

     管理栄養士がチーム医療の一員として活動するためには、疾病の成因、病態、診断、治療の幅広い理解を基盤に、正常な人体の構造や機能を系統的に学ぶことが重要です。
     本学では、「解剖生理学実験」の一環として、岩手医科大学の協力のもと、人体解剖実習の見学を授業に取り入れています。見学では、指導教員のもとで骨格・筋・神経・血管の位置関係を観察するとともに、胸腔・腹腔内における臓器の配置や形態を確認します。こうした体験が、人体の構造や機能への理解をいっそう深める貴重な機会となっています。

学科長メッセージ

栄養科学科長 村元 美代

栄養科学科長村元 美代

"人間栄養学の実践者"を養成するからこそ
学ばせたいことがある。

これまで、管理栄養士は医療職性が高い職業であるとされながら、明確な規定はありませんでした。それが、2023年の医療法施行規則の改正によって、医療従事者の職種に管理栄養士・栄養士が追加されました。ご存知のとおり、わが国は高齢化の進展と生活習慣病の増加といった深刻な社会課題を抱えています。そういう中で、さらなる医療・介護分野の充実と持続を実現するためには、生活習慣病の予防(一次予防)と早期発見・治療(二次予防)・機能の維持・向上(三次予防)を通じた健康寿命の延伸が極めて重要となるため、それらすべてに関わる高度専門職業人管理栄養士への期待が高まった結果と考えられます。

管理栄養士が向き合うのは "人"です。そのため管理栄養士には、あらゆる人々を対象に、よりよい栄養・食生活支援ができる高度な知識と実践力が必要となります。本学科では、高度専門職業人としての土台となる知識と技能、そして医療職としての倫理観を身につけさせるため、"人間栄養学"を重視してカリキュラムを構成しています。その一例に「解剖生理学実験における人体標本を用いた学修」があります。この科目では、岩手医科大学様のご協力のもと、人体標本を用いた学修を現地に出向いて体験します。これは、全国的にも珍しい、近隣の管理栄養士養成課程の大学では唯一となる本学科の特色ある学びです。この学修によって、人体の構造等のより深い理解はもとより、医療従事者として"人"を対象に仕事をするうえでの倫理観の醸成にもつなげています。

われわれ盛岡大学栄養科学部栄養科学科は、ミクロ(栄養・代謝)からマクロ(地域社会・環境)まで、常に"人間栄養学"を意識した学びを体験し、地域に根差した"人間栄養学の実践者"を志す『あなた』をお待ちしています。

栄養科学科