盛岡大学・盛岡大学短期大学部

2026/06/25

栄養科学科

令和8年度の卒業研究の取り組み:働き盛り世代の食環境づくりに関する実践活動

 栄養科学部栄養科学科 佐藤ななえ研究室のゼミ生の卒業研究では、例年、実践活動を行い、論文にまとめています。
 今年度は、健康課題を多く抱える働き盛り世代の食環境づくりに関する実践活動として、健康と環境の両者に配慮した持続可能な食生活の実践を支援することを目的に、次の2つに取り組みました。取り組みでは、授業で学んだ行動経済学の概念”ナッジ”を用いました。

1.食環境介入(テーマ:減塩・適塩、過剰な砂糖類摂取の抑制)
 減塩・適塩、砂糖無添加等の健康的な商品を目立つ位置に配置し、ポップ等でのメッセージを添えて購入に誘導する。 

2.健康で持続可能な食生活の普及啓発(テーマ:人と地球の未来をつくる 「健康な食事」)情報・食物へのアクセスの改善
 環境面に配慮した食生活に関するWEBを活用した情報提供およびスマートミールの基準に沿い環境にも配慮したランチボックスを1日限定で対面販売する。その際、介入における「インセンティブ」設定として、商品価格を下げて販売する。

 実際には、岩手県庁生活協同組合売店のご協力のもと、店舗利用者を対象に4月中旬から5月末の間で行いました。
 「1」については、店舗の職員さんへのインタビュー調査の結果、食塩量の少ない商品の売れ行きがよかったとの回答が得られたことから、対象者がより健康的な商品を選択しやすい環境を整備することができたと思われます。「2」については、弁当購入者へのWEBアンケート調査の結果、環境負荷に配慮した食事・食生活に対する肯定的な回答が大半を占めていたことから、対象者に健康と環境の関連性や持続可能な食生活の重要性について理解を深めてもらう機会を提供することができたと思われます。
 協力いただいた岩手県庁生活協同組合様や弁当利用者からは、ぜひまた企画してほしいとの声もいただいたので、今年度の活動を評価し、反省点を見直したうえで改めて取り組む機会を作りたいと考えています。