盛岡大学・盛岡大学短期大学部

2024/10/04

社会文化学科

日本とフランス、岩手とフランス──原敬記念館見学

 令和6年10月3日(木)、授業の一環として、フランス文化演習Ⅱの履修生と本学文学部社会文化学科の鈴木先生が原敬記念館を見学しました。学生は、本学の卒業生で同記念館の学芸員として活躍されている佐々木さんの案内をもとに、平民宰相として知られる原敬の生涯の足跡を辿りました。原はどのようにしてフランス語に出会い、フランス語を学んだことでどのように彼の世界が開かれていったのか、別の言い方をすれば、フランス語との出会いは彼の人生をどう変えたのか。これらについて詳しく学びました。学生は、教養科目として学んだフランス語の知識を活かして、生前原がフランス語で書いたとみられる講義メモや手紙の読解に挑戦し、一次資料を自力で読み解く喜びを味わいました。歴史の一端に触れる貴重な経験でした。
参加した学生からは次のようなコメントが寄せられました。「今まで「原敬」といったら政治家時代しか詳しく知らなかったのですが、官僚としての実績を知る中でフランスとの関わりの深さを学ぶことができました。歴史の教科書を読むだけではわからない原の一面を知ることができて、彼に対する見方が変わりました」、「原敬記念館には以前にも行ったことがありましたが、説明を通じてフランス語がどのように原敬の人生に関わったのか、詳しく学ぶことが出来ました」、「記念館において見られた資料の内容にとても興味を惹かれた。またそのことから仏語学習への意欲も増し、有意義な時間であったと感じる」。
この授業では今後も、教室で作品や文献を読み解くだけでなく、ときには実際に足を動かして、日本とフランスのつながり、岩手とフランスのつながりについて、研究を続けていきます。原敬記念館学芸員の職員のみなさま、どうもありがとうございました。

付記:この見学を実施するにあたり、ご支援いただいた盛岡大学後援会に御礼申し上げます。