盛岡大学・盛岡大学短期大学部

栄養科学科 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)【DP】と学修目標

栄養科学科では、124単位の単位修得と「卒業研究」を含む必修等の条件を充たし、健康・栄養・食に関する専門の知識をもち、社会の福祉に寄与する人材として、下記の力を身につけた者に対して「学士(栄養科学)」の学位を授与する「ディプロマ・ポリシー(DP)」を定めています。

また、DPの各項目が求める能力・資質をよりわかりやすく示したものとして「学修目標」を定めています。

DP1 専門的知識や技能の活用力
人間栄養学に基づいた健康・栄養・食に関する専門的知識と技能を修得し、能動的に課題を探求しながら、積極的に活用することのできる力を有する者

→学修目標

 ①深い専門的知識、高度な技能:健康・栄養・食に関する深い知識・高度な技能を有する

 ②情報収集力・分析力:様々な情報の中から必要な情報を収集し、分析する力を有する

 ③学修における課題解決力:課題を見出し、適切に解決する思考力・判断力を有する

DP2 社会に対応した実践的応用力
社会・環境の変化や地域の特性を踏まえたうえで健康・栄養・食に関する課題を捉え、専門的知識と技能を駆使することにより、栄養管理・指導を実践する力を有する者

→学修目標

 ④応用的な課題解決力:健康・栄養・食に関する課題を、これまでの学修で獲得した知識・技能を活用して解決する力を有する

 ⑤論理的・批判的思考力:ものごとを複眼的・批判的にとらえ、筋道を立てて考えたうえで、自分の考えを表現する力を有する

DP3 コミュニケーション力を基盤とする協働・実践力
健康・栄養・食に関する知識や技能を活用することのできるコミュニケーション能力を培い、他職種と連携・協働して役割を果たすことができる実践力を有する者

→学修目標

 ⑥対話を行う態度:異なる価値観をもつ他者の思いや考えを理解し、受け入れながら、自分の考えを適切に表現する態度を有する

 ⑦対人協働力:他者と連携・協働して行動する姿勢を有する

栄養科学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)【CP】

 栄養科学科では、卒業認定・学位授与の方針に掲げる力を修得させるため、教養科目、専門科目及びその他必要とする科目を体系的に編成し、講義・演習・実験・実技・実習を適切に組み合わせた授業を開講します。カリキュラムの体系を示すために、科目間の関連、科目内容の領域及び難易度について、カリキュラムマップや履修モデルを設け、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。
 教育内容、教育方法、評価について以下のように定めます。

1)教育内容

(1) 教養科目では、幅広い教養と基礎的技能の修得を目指し、人間性と社会性を涵養する教育を行います。「キリスト教学Ⅰ」を必修
   科目とし、地域社会に貢献する「愛と奉仕」の建学の精神を学び、道徳的実践力の基盤を培います。

(2) 語学科目では、国際化社会を積極的に生きるために必要な能力の向上を目指します。

(3) 専門科目では、専門関連基礎科目から卒業研究に至るまで、段階的に授業科目を配し、健康・栄養・食に関する基礎的・専門的知
   識や栄養管理・指導ができる能力が身につくよう、実践的かつ体系的に学びます。

2)教育方法

(4) 学びの力を高めるため、演習科目を中心にアクティブラーニングを取り入れた教育方法を実施します。

(5) 1年次から4年次にかけて段階的プログラムを構築し、自己学修の推進、達成度モニタリングなどを通して、管理栄養士資格取得
   に対応可能な知識と能力を涵養します。

(6) 臨地実習を通じてコミュニケーション能力と専門的知識を応用的に実践することができる力を培います。

(7) 授業効果調査やFD研修会等を通して、常に改善された教育方法を実践します。

3)評価

(8) 健康・栄養・食に関する知識・技能・能力及び倫理的資質の修得を担保するため、4年間を通じて体系的な成績評価を行います。

(9) 各授業科目では客観的な評価基準をそれぞれのシラバスに明記し、それに基づいて厳正に成績を評価します。

栄養科学科 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)【AP】

 栄養科学科は、卒業認定・学位授与の方針に定める人材を、教育課程編成・実施の方針に従って育成するために必要な、次に掲げる能力、目的意識、意欲を備えた入学者を求めます。

(1) 高等学校等における各種の学習内容を幅広く理解している。

(2) 栄養科学や人間栄養学に関する高度な専門的知識を理解するために必要な科学的思考力並びに基本的な語学力を身につけている。

(3) 身近な問題について、知識や情報をもとに筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。

(4) 健康・栄養・食に関する知識や経験を社会に活かしたいという目的意識と意欲がある。

(5) 大学での学修に必要な基礎的知識を身につけるための課題に最後まで取り組むことができる。