児童教育学科 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)【DP】と学修目標
児童教育学科では、文学部の卒業認定・学位授与の方針を基盤とし、124単位の単位修得と「卒業研究」を含む必修条件を満たし、次世代を担う子どもたちの教育・保育に貢献しうる幅広い専門的教養、教育・保育基礎力、教育・保育実践力、対人関係能力を身につけたものに対して「学士(文学)」の学位を授与する「ディプロマ・ポリシー(DP)」を定めています。
また、DPの各項目が求める能力・資質をよりわかりやすく示したものとして「学修目標」を定めています。
DP1 幅広い専門的教養
教員・保育士に必要な豊かで幅広い専門教養を備え、多様で複雑化している現代の教育・保育を総合的な視点で捉える力を有する者
→学修目標
①基礎語学力:国際社会を積極的に生きるために必要な能力を有する
②将来設計力:将来設計に必要な知識、情報社会に対応できる能力、健康科学に関する知識と実践能力を有する
③専門基礎力:建学の精神、各専攻分野を学ぶ上で共通する基礎的な能力、専攻分野以外の基礎的知識を有する
④教養応用力:教養的知識を基礎に現代の教育・保育を総合的に捉える力を有する
DP2 教育・保育基礎力
教員・保育士の基礎となる課題発見力、論理的・批判的・内省的思考力、問題解決能力等の基礎力を有する者
→学修目標
⑤課題発見・解決力:教員・保育士の基礎となる課題発見力・問題解決力を有する
⑥芸術的表現力:教員・保育士の基礎となる創造力・発想力・芸術的表現力を有する
⑦情報リテラシー:教員・保育士の基礎となる情報リテラシーを有する
⑧思考力:教員・保育士の基礎となる論理的・批判的・内省的思考力を有する
⑨プレゼンテーション力:教員・保育士の基礎となるプレゼンテーション力を有する
DP3 教育・保育実践力
教員・保育士として必要な教科及び領域に関する知識と技能を身につけ、それらを実践する力を有する者
→学修目標
⑩授業・保育実践力:教員・保育士として必要な授業・保育実践力を有する
⑪使命感・責任感:教員・保育士として必要な使命感・責任感を有する
⑫知識と技能(教科と領域):教員・保育士として必要な教科・領域に関する知識と技能を有する
⑬保育観:教員・保育士として必要な保育・幼児教育に関する知識と技能及び保育観を有する
⑭教育観:教員・保育士として必要な教育に関する基礎理論と教育観を有する
⑮知識と技能(心理学):教員・保育士として必要な心理学の知識と技能を有する
⑯対象者の理解・対応:教員・保育士として必要な幼児・児童・保護者に対する理解と対応力を有する
⑰学級集団形成力:教員・保育士として必要な学級集団形成の基礎力を有する
⑱情報機器活用力:教員・保育士として必要な教材・情報機器を活用する力を有する/p>
DP4 対人関係能力
教員・保育士として必要な共感的理解力、自己表現力、集団指導力、チームワーク力等の対人関係能力を有する者
→学修目標
⑲共感的理解力:教員・保育士として必要な共感的理解力を有する
⑳自己表現力:教員・保育士として必要な自己表現力を有する
㉑集団指導力:教員・保育士として必要な集団指導力を有する
㉒チームワーク力:教員・保育士として必要なチームワーク力を有する
児童教育学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)【CP】
児童教育学科では、卒業認定・学位授与の方針に掲げる 幅広い専門的教養、教育・保育基礎力、教育・保育実践力、対人関係能力を修得させるために、以下のようにカリキュラムを編成します。教育内容、教育方法、評価について以下のように定めます。
1)教育内容
(1)児童教育コースと保育・幼児教育コース毎に教育課程を編成します。児童教育コースは小学校や幼稚園等において、保育・幼児教育コースは保育施設や幼稚園等において、それぞれ求められる知識・技能の修得のための専門科目を段階的に配置します。
(2)幅広い専門的教養の修得のために、教養科目のほか、専門分野ユニット科目に基礎科目群及び発展科目群を配置し、どちらのコースでも履修できるようにします。
(3)教育・保育基礎力、教育・保育実践力、対人関係 能力を修得させるために、専門科目を基幹科目と専門分野ユニット科目に分け、体系に基づき段階的に必修科目や選択必修科目等を配置し、4年次の「卒業研究」へと展開します。 基幹科目では、大学での学修に必要な基礎的スキルを修得する科目、並びに教員・保育士に求められる実践的な知識・技能等や人間関係力を修得するための講座と実習科目を配置します。専門分野ユニット科目では、「学校教育系」「基礎教育系」「心理・特別支援教育系」「表現系」「保育・幼児教育系」の6つのユニット(系)に体系化された科目を「基礎科目群」「発展科目群」「卒業研究基礎科目群」「卒業研究」の4段階に分け、それぞれに必修 科目や選択必修科目等を配置します。
(4)1年次からすべての学年において、地域の小学校 や幼稚園等での体験的学修ができるようにします。
2)教育方法
(5)対話のある教育方法を取り入れ、行動原理として掲げる「対話のある学校」を異学年で学び合う「児童教育講座」「幼児教育講座」等の授業においても具現化します。
(6)主体的学びの力を高めるため、演習科目を中心としてアクティブラーニングを取り入れた教育方法を積極的に実施します。
(7)授業効果調査やFD研修会、実践事例報告会等を通して、常に改善された教育方法を実践します。
3)評価
(8)学科全体として、学科の卒業認定・学位授与の方針に掲げる能力・資質を担保する成績評価を行います。
(9)学科における専門科目の成績は、それぞれの専門領域及びユニットに適合した尺度に従って評価します。
(10)各授業科目では客観的な評価基準をそれぞれのシラバスに明記し、それに基づいて厳正に成績を評価します。
児童教育学科 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)【AP】
児童教育学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める人材を育成するために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。
(1) 高等学校等における各種の学習内容を幅広く理解している。
(2) 高等学校までの履修内容のうち、「国語」や「英語」を通じて、話す・聞く・書く・読むというコミュニケーション能力の基礎的な内容を身につけている。
(3) 教育・保育に関する身近な問題について、知識や情報をもとに筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
(4) 初等教育や保育に興味や関心があり、本学科で学ぶ知識や経験を社会で活かしたいという目的意識と意欲がある。
(5) 入学前教育として求められる、基礎的知識を身につけるための課題に最後まで取り組むことができる。