栄養科学科
栄養科学科の教育課程は、管理栄養士に必要な基礎と専門知識・臨床能力を確実に身に付けるために、「専門関連基礎科目」「専門支持科目」「基幹科目」「展開科目」「実践科目」と体系的・複合的に編成されています。
「専門関連基礎科目」の「管理栄養士入門」は管理栄養士課程で学ぶ意欲の向上、一つひとつの学びに真摯に向き合う姿勢の構築、管理栄養士をめざす気持ちの強化につなげる科目です。また、「管理栄養士基礎演習」は導入教育科目で、探索的演習課題を通じて、論理的な思考の訓練、EBN(科学的根拠に基づく栄養学)の理解と実践できる能力を身に付けます。
「専門支持科目」の「地域食材資源論」については、農業・水産・畜産分野の5人の専門家がそれぞれ専門の領域を担当するオムニバス授業で、北東北の自然や歴史的背景がもたらした食材、その栄養特性、機能性などについて学びます。また、「食事計画演習」においては、グループ演習を多く取り入れ、グループ内でのディスカッションによる相互評価、自己評価等を行いながら、食の専門家として食事計画を実践できる能力を身に付けます。
「基幹科目」の「応用栄養学」は、成長・発達に伴う生理的変化や妊娠、授乳期における身体的・精神的特徴、岩手県においても問題となっている児童・生徒の肥満の状況等に着目しながら、身体状況や栄養状態に対応した栄養ケアについての理解を深めます。また、「栄養マネジメント」では、臨床検査・生化学検査・身体計測・食事調査・生活環境などの栄養状態の評価・判定、計画・実施・モニタリング・評価・フィードバックの過程を演習により修得します。
「展開科目」には、本学科の特色である"地域性"を学ぶため「地域栄養活動論」を配置し、中高年期の脳血管疾患や若年期の肥満など北東北地域のかかえる健康・栄養問題を取り上げ、地域の健康・栄養活動を進めるための栄養計画の策定・評価指標・検証の方法、地域住民に対して行う公衆栄養の実践活動について演習を通して学びます。「臨床栄養学実習」では、栄養指導に不可欠な調理法を学ぶとともに病態の知識を深め、病院や診療所に限らず、学校や事業所、福祉施設、地域社会において対応できる能力を実践的に身に付けます。
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