盛岡大学・盛岡大学短期大学部

2022/12/08

栄養科学科

「ナッジで人を動かす」栄養科学部特別講師による授業が行われました。

栄養科学部で開講されている「公衆栄養学」(佐藤ななえ教授担当)の授業にて特別講師による講義が行われました。今回は青森大学客員教授竹林正樹先生においでいただき「マーケティングとナッジで人を動かす」と題して「マーケティング」と「ナッジ(望ましい行動変容を促すアプローチ)」について解説いただきました。ナッジは、「健康寿命延伸プラン」(厚生労働省、2019年)にも使用されており、最近ではメディアでも頻繁に取り上げられている注目の理論です。

竹林先生の講義はマーケティングの基本から人間の行動変容にも触れて展開され、「他人を動かすにはどうしたら良いのか?」「人を動かすスキル」について、心理学的観点からの説明に加え、個人ワークを取り入れ学生自身に考えさせることで理解につなげていました。
受講している学生たちは卒業後、管理栄養士として栄養の指導に従事します。その際には対象者をより良い方向に動かすスキルが求められます。今回の講義は、そのための基本を身につけるうえでも有用な学修の場となりました。最後に竹林先生から「社会は人を動かせる人材を求めている」というメッセージも伝えられ、改めて人を動かせる人材になるためにより一層学修が必要であることを再確認する機会となりました。

講師のプロフィール
青森県出身。青森大学客員教授の他、青森県立保健大学大学院非常勤講師、(株)キャンサースキャン顧問、横浜市行動デザインチームアドバイザー、OZMA Nudge Social Design Unitアドバイザーなどに就任。ナッジの魅力を穏やかな津軽弁で語りかける講演は全国で好評で、学会発表では立ち見が出ることも。2020年開催のTEDxGlobisU出演。政府の日本版ナッジ・ユニットの有識者委員を務め、自治体や企業のナッジ戦略を支援している。代表作は「DVD 実践者のナッジ」(東京法規出版)、「ナッジ×ヘルスリテラシー」(大修館書店:分担執筆)