盛岡大学・盛岡大学短期大学部

2021/07/06

教育・研究

【栄養科学部】厚生労働本省で働く栄養技官による特別講義を開催しました

 7月3日(土)、栄養科学科「公衆衛生学Ⅱ」(担当:村澤秀樹准教授)において、特別講師による授業が実施されました。本科目は、主に疾病統計や疫学的研究手法などを学び、集団の健康を守る管理栄養士・栄養士としての専門的基礎を身に付けます。
 今回、わが国の栄養行政の司令塔である厚生労働省健康局栄養指導室で勤務されている、齋藤あき包括的栄養改善専門官(管理栄養士)から、「行政栄養士の目線で見た国民保健の向上を目指した取組」と題して、リアルタイムでのオンライン授業を行っていただきました。

 国民の栄養摂取、身体・生活状況を把握するために戦後から継続して実施されている「国民健康・栄養調査」の説明の他、「自然に健康になれる持続可能な食環境づくり」など、最近の国の栄養行政の取組みの紹介もありました。その中で、多くの人々の健康改善を考える行政管理栄養士として、一歩引いて客観的な視点を持ち、科学的根拠に基づいて全体を広く把握する大切さを学生に伝えてくださいました。
 受講していた学生からは、国の栄養行政に携わるために役に立った学びについてや、企業と事業を実施する上で大変だったことなどの質問がありました。地域の栄養や健康を考えることの多い盛岡大学の学生ですが、更に広い視点で考える機会となりました。齋藤先生は盛岡市出身で、滝沢市の国民健康・栄養調査にも関わったことがあるとのこと。学生は身近な気持ちでお話を聞けたのではないかと思います。