盛岡大学・盛岡大学短期大学部

2024/04/08

栄養科学科

岩手町において佐藤ななえ研究室(なな研)ゼミ生による健康セミナーを開催しました。

 令和6年度のなな研の卒業研究テーマは、「健康と環境の両者に配慮した食生活を無理なく継続できるmethodの提案」としました。
 栄養バランスの整った食事をとることの重要性は理解していても、実践につながり難いこと、一人ひとりの食事のあり方や食選択が地球環境に大きく影響していることなどの食生活をめぐる諸問題の解決のためには、健康面と環境面の両者に配慮した食生活の実践を支援する必要があるからです。
 そこで、令和6年4月6日(土)、岩手町において「人と地球の未来をつくる健康な食事を一緒に学ぼう!」と題して、普及・啓発事業(講話と調理実習からなる健康セミナー)を企画・実施しました!対象は日頃から地元でボランティア活動を行っている食生活改善推進員、通称「食改さん」です。食改さんからご家族、お隣さん、お向かいさん、そして岩手町全体に伝え広めていただけることを期待しました。

 ゼミ生は、3か月以上かけて、わが国や岩手県、対象地域である岩手町の健康と栄養・食生活の現状・課題の整理、どういう取り組みが必要かつ有効かのディスカッション、伝える方法、内容、教材、評価方法の検討など、春休み返上で取り組みんできました。
 当日は、健康と環境の両者に配慮した食生活の実践方法に関するゼミ生の講話に、熱心に耳を傾けていただき、ゼミ生の問いかけにも積極的に応えてくださるなど、会場は予想以上に盛り上がり、講師を務めたゼミ生もたじたじの場面がありました。何より、孫のような年代のゼミ生の講話は新鮮だったようです。

 講話後の調理実習は、環境負荷を考慮した減塩・適塩料理をテーマとし、料理には岩手町の特産品や身近な食材を使用したほか、材料を無駄なく使う、環境負荷の少ない身近な食材を使用する、減塩・適塩、などに配慮しました。参加した食改さんからは、普及性があり、岩手町でぜひ伝え広めたいと高く評価されました。

 今回の事業は「人と地球の未来をつくる『健康な食事』実践ガイド」をもとに内容を構成しています。
 https://llab.eiyo.ac.jp/shokuseitai/kenkounasyokuji/
 このガイドは、持続可能な「健康な食事」の実践に役立つ情報が、ライフスタイル別に提供されています。とても有用なサイトなので、ぜひ一度ご覧ください!