盛岡大学・盛岡大学短期大学部

日本の言語・文学・文化を
多角的な視野に立って学び、
課題を見出し解決することが
できる人間を育成する

こんな人に学んでほしい

  • 日本の古典や近現代文学に詳しくなりたい
  • 中学校・高等学校の国語科教員になりたい
  • 外国人に日本語を教えられるようになりたい
  • 図書館司書や学芸員の仕事に興味がある
  • 郷土文学の特性について探究したい
  • 漢字や漢文についてもっと知りたい
  • 書道について専門的に学びたい
  • 日本語学や方言を学んでみたい
  • 民俗芸能や伝承文化を学んでみたい

期待される主な進路

  • 中学校教諭(国語)
  • 高等学校教諭(国語・書道)
  • 図書館
  • 出版社
    など

学びのポイント

  • 01

    上代から近世、近現代文学
    までの幅広い科目群

    日本の古典文学、近現代文学、中国文学や書道など、時間軸と空間軸を広げて深く学ぶことができるようカリキュラムが充実しています。

  • 02

    東北の文学・民俗学研究に
    対する高い評価

    岩手・東北の文学者の研究や言語研究、民俗学研究において学界から高い評価を得ている教授陣が、フィールドワーク学習等を通して指導します。

  • 03

    語学・文学・教職などの
    活発な研究会活動

    学生たちが興味・関心を掘り下げていく研究会活動が授業外で盛んに行われています。

学びで育まれる力

  • 広い知識と
    深い専門性

    日本の言語・文学・文化を世界的視点と地域的視点から幅広く理解し、課題を総合的に捉え直すとともに、これからの社会に対応できる広い知識と深い専門性を獲得します。

  • 国際社会に対応した
    実践的応用力

    国際社会における日本独自の言語・文学・文化のあり方を考察するうえで必要な、思考力・判断力・表現力を身につけ、国際社会に対応した実践的応用力を身につけます。

  • 協調性と高い
    道徳的実践力

    日本の言語・文学・文化を通した学びをもとに、多様な価値観をもつ人々と協力して学ぶ能力を身につけるとともに、奉仕の精神を基盤とする高い道徳的実践力を身につけます。

学びの特色

  • Q.「日本文学科で学ぶ」とは?

    A.文学を読んで感じた疑問を追究していくことで、
    深い洞察力を身につけていきます。

    文学を読んでいくと、さまざまな疑問に出会います。登場人物の行動や心情に関する疑問、または設定や構成についての疑問など、内容に関するものから、時代背景や作品に使われている言葉など細部についての疑問も出てくるでしょう。こうした疑問を、さまざまな資料を調べて、考え、解決していくのが日本文学科の学びになります。

    一つの文学を深く読み解くためには、成立当時の言葉や文字、思想や信仰、歴史的な事実、外国文学からの影響、本の流通事情など、幅広い視野から考えていくことが必要になってきます。日本文学科では文学を軸にして、こうした幅広い視野からものごとを考える力を養っていきます。

  • 例えば、こんなことも日本文学科の学びです。

    古典講読(散文)

    松尾芭蕉『おくのほそ道』は、作者の東北地方の旅に基づいて書かれた作品ですが、実際の旅の様子をそのまま書いているわけではありません。この旅には、曽良という芭蕉の弟子が同行していましたが、彼は詳細な旅の記録をつけています(『曽良旅日記』)。この『曽良旅日記』とくらべると、『おくのほそ道』の内容が実際の旅とかなり違ったものであることがわかります。たとえば、『おくのほそ道』では、最上川を渡るために、山形の大石田で天気が回復するのを待った、となっています。しかし、『曽良旅日記』によれば、そのような大雨の事実はありません。なぜ、大雨があったことにしたのでしょうか。こうした疑問を考えていくと、作者が『おくのほそ道』を書く際に行った工夫が見えてきます。

    このようにさまざまな資料を調べ、それを参照して作品を読むことで、作者の意図や表現のあり方などを考えていく。こうしたことが日本文学科の学びになります。

在学生の声

日本文学科に決めた動機は?

・本が好きなので、幅広い時代の日本文学を深く学べる盛岡大学日本文学科に入学しました。
・高校から始めた短歌を大学でも続けたいと思っていたので、近現代の短歌について勉強できる日本文学科は魅力的でした。
・図書館司書になるために、司書の資格が取得できる日本文学科に入学しました。

日本文学科で良かったと思うことは?

・学生主体の研究会活動を通して、研究仲間と一緒に学びを深めていけることです。
・教員採用試験対策など、教員になるための支援が充実していることです。
・東北や岩手の文化に興味があったので、その研究ができることです。フィールドワークにも行きました。

将来の夢は?

・司書の仕事に興味があるので、将来は図書館司書として働きたいと考えています。
・東北や岩手の魅力を発信し、地域に貢献できる仕事に就きたいと考えています。
・書道を続けてきたので、この経験を活かして、高校の書道科教員になりたいと考えています。